金門島中部に位置する瓊林は、蔡という姓の住民が多い集落です。ここは金門で最大規模の伝統古民家集落。過去には優秀な人才を多く輩出し、官職で出世した人が多かったので、明熹宗から「瓊林」という里名を賜ったのです。当時は進士に合格すると祖廟を建てることになっていました。そのため、瓊林には大小さまざまな祖廟が8つもあり、国定旧跡に指定されている「蔡氏祖廟(大宗)」、「新倉上二房十一世宗祠」、「坑墘房六世宗祠」、「新倉下二房六世」、「十世宗祠(一座二祠)」、「前廷房六世宗祠」、「大厝房十世宗祠」、「藩伯宗祠」をまとめて「七座八祠」と言われています。金門島で祖廟が最も多い集落です。「蔡氏祖廟」は瓊林集落の心の拠り所であり、集落で最も多い姓「蔡」氏一族の栄誉の象徴です。祖廟の後ろの壁には風獅爺がはめ込まれており、観光客が詰めかけるホットなスポットとなっています。現在、国定旧跡に指定されています。

花レンガ壁 花レンガ壁は瓊林集落の新たな芸術風景です。「瓊林保護廟」舞台後方の民家の壁に、地元の芸術家-吳鼎信とコミュニティの住民たちがいっしょに、伝統的なレンガ窯「磚土窯」で焼いた花レンガを壁面に貼り合わせ作りました。金門県の県木であるキワタがリアルに生き生きと表現されています!
